単頚双角子宮と判明

2019年、11月。
夏からあまりに忙しく、体調にたくさんの変化が出る。
その一つで生理不順、不正出血も続いていたので
友人のすすめてくれたレディースクリニックに通い始めた。

初診の日。
2時間半待ちで、ようやく自分の番が来た時には
今までわからなかった自分の体のことがわかることにドキドキしていた。

丁寧なお医者さんで、(なので待ち時間が長い)
ひとつひとつ、検査していく。

妊娠の可能性があるかの尿検査、
血液検査、
超音波での検査。

その時に言い渡されたのは
「子宮が二つ、見えますね~」

よくわからないまま、「後で説明しますね~」と言われ、
とりあえず、ガンやポリープは無いということを明らかにしてくれた。

健診台から降り、座って話を聞く。

「おそらく、単頚双角子宮でしょう。」

目を見て、すごくゆっくり、話してくれたのを覚えてる。

「病気ではないです。これは生まれつきなもので、、、
妊娠しにくいかもしれません。」

言葉を失った。

私の子宮は、ハートの形のようになっていて
一つの空間が、二つに分かれているのだということを、その時初めて知った。

「妊娠しにくいかもしれません。」

・・・
その言葉が、その後に脳内をぐるぐる回る…

15分前には、
「もしかしたら妊娠しているかもしれない…?」
と密かに期待していた自分がバカだったかのよう


会計の待ち時間に検索してしまった。

「単頚双角子宮」と打つと、その隣に出てくる予測の文字は、

『流産』『早産』『不妊』『手術』

・・・


病院を出るときには、涙目だった。


先生曰く、流産を繰り返して気づく人が多いみたい。

子宮の別れ具合は人によって様々で、
出口が一つの人、二つの人、そもそも子宮が片方しかない人もいる。

子宮奇形とは? 女性の5%ほどにみられる病気 | メディカルノート

(※画像は拾い物です)
私の場合、出口は一つで、子宮が分かれているパターン。


超音波検査ではハッキリわからないので、その後MRI検査をして、確定。


それとは別に、初診時の血液検査の結果では、女性ホルモンの数値が異様に低く、
「更年期のおばちゃん並みですねぇ」と言われてしまった。(笑)

双角子宮で、
もともと冷え性な上に、
女性ホルモンも足りてなくて、、

ほんと、

私、妊娠できるんだろうか…


しばらく、涙目な日々を送った。





小さい頃の夢の一つが「お母さんになること」だった。

でも、
「結婚すればお母さんにはなれるんだから、違う夢にしよう~」
5歳くらいの時かな?そんなことを思い、
歌のお姉さんや、絵本作家になりたい、と思い直した。


「お母さんになること」


今でも、自然になれるものだと思っていた。

それが急に、まぶたの向こうで、
ガラガラと音を立てて崩れていく。


「今でもちゃんと、夢だったんだ・・。」


「お母さんになる」を叶えるということは、
ずっと第一にしてきた音楽活動での夢や、どんなことよりも、
何よりも私にとって大きかったのかもしれない。



旦那にその胸中を打ち明けて、ボロボロと涙をこぼした。
青山のレストランで。

旦那はいつでも前向きな言葉をかけてくれた。


「授かるものだから、大丈夫だよ」


母もそう言ってくれていた。

人生で初めて、手術も考えた。
子宮を一つにする手術。

でも、先生とも相談して、手術は最終手段でいいと思えた。


2週間くらいして、ようやく恐れずに受け入れることができたと思う。


まずはできることからやっていこう。

幸い、今すぐに子どもが欲しいわけじゃない。
ちょっとそれまでの道のりが険しそうなだけ。

体を温めたり、
基礎体温をつけて、自分の体を知ったり、

焦らず進んでいこう。


そんな風に思えた。


つづく

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